AV女優で文筆家の戸田真琴と、少女写真家の飯田エリカが、あなたと、私たちのためにつくってみた、保健室がほしいひとのための場です。
大人にも、保健室が、ほしいな。
学校のなかで、ひざをすりむいたり、気持ちがなじめなかったりするとき、私たちには保健室という場所があった。そこには手当てをしてくれる人がいて、時には同じように、どこかを弱らせた子たちも居た。くすりの匂い、かけられる優しさ、ただ「そこに居てもいい」という許し。教室の騒ぎ声は、遠くに聞こえるようだった。
私たちは学校を出た。社会に、出た。とたんに、傷ついたり、弱ったりしたとき、逃げこめる場所をうしなってしまった。「普通」という言葉も、同調圧力も及ばない、社会のなかにつながりながらも、ただ安全に居られるだけの場所が、もっとあったらいいのに──。
そんな想いで、このPodcastをはじめました。